撮る・見る・語る・買う・飾る。
写真と、札幌と、もっとつながる「写真の祭り」

札幌の写真文化のさらなる向上と対外的発信を目的に2015年に始まった写真フェスティバル[SapporoPhoto](サッポロフォト)。
その舞台である札幌市は、日本の写真史の流れの中に独自の立ち位置を持つ都市です。
1869年、明治政府により設置された北海道開拓使は、アメリカ西部開拓を手本に開拓の進捗状況を写真で東京に報告すべく、1871年には函館の田本研三(たもと・けんぞう)をはじめとした写真師(いまでいうカメラマン・写真家)に開拓事業の記録写真の撮影を依頼しました。
以来、札幌は写真により都市の成立と発展が克明に記録されてきました。これは世界の大都市の中でも希有なことです。
田本をはじめとした数多の写真師・写真家・カメラマンによる記録写真、そして無数の市民によるボランタリー(自発的)な記録写真……これら数多くの写真があればこそ、現代の私たちは開拓以来の札幌の歴史、発展の様子をうかがい知ることができるのです。同様に、後世の人たちが「あの頃の札幌はどんな様子だったか?」と思った際に、それを知るための記録を残す責務が現代の私たちにもあるのではないかと考えます。

折々の時代を記録しつつ、プロからアマチュア、そして市民を問わず多くの人々の身近にある「写真」というメディアの特性に注目し、そして、開拓期以来この街と人々が記録し続けてきた写真を文化資産と捉え、[SapporoPhoto]は市民参加型の多彩なプログラムを展開しています。
これからも、「市民と写真家が共に作る写真フェスティバル」として育てていきたいと願っています。


主催者について

[SapporoPhoto]を主催、運営するNPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク”THE NORTH FINDER”は、写真を通して広く北海道のイメージを高め、より深く北海道を知っていただこうと、北海道をベースに活動する写真家有志が集まって2006年に発足した法人です。
現在約40名の会員が活動し、会員の作品による展示・紹介のほか、写真教育や、札幌市が所蔵する歴史写真等を活用し、歴史の面から札幌の魅力を紹介する『北一条さっぽろ歴史写真館』(北一条地下駐車場連絡通路内)の展示を担当するなど、写真資産の活用も含め、広く写真文化発展への貢献を目指しています。

>> 詳しくは公式サイトをご覧ください

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